後遺障害の解説
自動車保険について
むち打ち損傷の症状は、一般的に、受傷直後、急性期(受傷直後1週間~1ヶ月くらい)、亜急性期(受傷後1~3ヶ月くらい)、慢性期(受傷直後からおおむね3ヶ月以上)に特徴的な症状が見られます。
症状経過の概要(『賠償科学概説』114ページ)
1. 受傷直後
自覚症状なし~「頭がぼーっとした」、項部痛、圧迫感、緊張感、吐き気、意識混濁、頭痛、上肢のシビレ感・脱力感など
2. 急性期・初発症状(受傷後数時間~1週間)
自覚症状:頚部痛・圧迫感・緊張感、頭痛・頭重感、頚椎運動制限、肩こり、吐き気、上肢のシビレ感、腰痛など
他覚所見:頚椎運動制限、項頚部筋の圧痛など
3. 急性期・後発症状(受傷後2~4週間以後)
自覚症状:頭痛、めまい、悪心、耳・眠症状、上肢放散痛など
他覚所見:知覚障害や神経根症状などの神経学的陽性所見が増加
(椎間板損傷→X線検査上の椎間腔狭小化や変形性頚椎症所見の出現)
4. 慢性期
自覚症状:頚部痛、頭痛、めまい、頭部、顔面領域のしびれ、眼症状、耳鳴り・難聴、吐き気・嘔吐、四肢のシビレ・痛み、腰痛、自律神経症状、認識障害、うつ状態、全身知覚過敏、線維筋痛症