後遺障害の解説

胸腹部臓器(生殖器を含む)の後遺障害

このような症状の方

  • ・呼吸機能が低下し、常に介護が必要になってしまった
  • ・膀胱・直腸障害
  • ・勃起障害
  • ・呼吸困難
  • 診断書に記載される傷病名

    神経因性膀胱、ED(=勃起障害)、血気胸、肺挫傷など

    胸腹部臓器の後遺障害等級

    後遺障害等級別表Ⅰ 介護を要する胸腹部臓器の障害 自賠責保険金
    1級2号 胸腹部臓器の機能に著しい障害を残し、常に介護を要するもの 4000万円  
    2級2号 胸腹部臓器の機能に著しい障害を残し、随時介護を要するもの 3000万円  
    後遺障害等級別表Ⅱ 胸腹部臓器の障害 自賠責保険金
    3級4号 胸腹部臓器の機能に著しい障害を残し、終身労務に服することができないもの 2219万円  
    5級3号 胸腹部臓器の機能に著しい障害を残し、特に軽易な労務以外の労務に服することができないもの 1574万円  
    7級5号 胸腹部臓器の機能に障害を残し、軽易な労務以外の労務に服することができないもの 1051万円  
    7級13号 両側の睾丸を失ったもの
    9級11号 胸腹部臓器の機能に障害を残し、服することができる労務が相当な程度に制限されるもの 616万円  
    9級16号 生殖器に著しい障害を残すもの
    11級10号 胸腹部臓器の機能に障害を残し、労務の遂行に相当な程度の支障があるもの 331万円  
    13級11号 胸腹部臓器の機能に障害を残すもの 139万円  

    胸腹部臓器の後遺障害のポイント

    胸腹部臓器の障害は、大きくは生殖器とそれ以外の臓器にわけられています。
    さらに障害認定基準上は、臓器ごとに基準が分けられ、①呼吸器、②循環器、③腹部臓器、④泌尿器に区別されています。

    他覚的検査としては、聴打診、心電図、XP検査、心肺機能検査、血液ガス分析、内視鏡検査、消化液検査、尿検査、肝臓等の機能調査、血液検査などがあります。

    胸腹部臓器の障害は症状固定後に悪化することも多くあるため、将来再発することも考慮して、上記検査を受け、検査結果を記録として残しておくことが大切です。